カリフォルニアの教育費
カリフォルニアは景気の悪化で予算の削減の嵐に見舞われている。
ないものはない。削るところは削る。
それはわかるけど、そんなに教育費を削減していいのか。シュワルツネッガーよ。いいわけないでしょう。増税をしないという公約だけ守っている。教育費は既にあちこちで削減しているのに。
もともとカリフォルニアは生徒一人当たりにかける教育費が少ない。 全米平均より低いのだ(2001年)。州の、一人当たり所得平均は全米平均より高いのに。
そうでなくても移民が多いカリフォルニア。英語を第二言語として学んでいる子どもたちには不公平と言えるテストの平均では、全米最低がだいたいおきまりである。
もちろん米国の公立学校は、学区によって豊かさが随分違ってくる。それでも、いや、だからこそ、今回の教育費削減でカリフォルニアの豊かでない学区がこうむる打撃は相当なものになる。Davisでさえ、生徒一人当たりの教育費は8000ドルぐらいで、New Jerseyとか、Washington D.C.の10,000ドル以上と比べたらかなり安い。まあ、東海岸のほうが物価も更に高いと思うので、単純な比較は出来ないけれど。
Davisでは親たちが子ども一人当たり365ドル寄付を出して乗り切ろう、というキャンペーンも展開されている。でも、それで解決するような問題ではないような。3つある中学校のうち一つが閉校、先生やスタッフたちも何十人も職を失う危機にさらされている。火曜日には市議会前まで行進するデモもあったようだ。どうなるのか、全く心が落ち着かない。
最近のコメント