Marina Horak氏のピアノ公開レッスンを見学

この土曜日、デービスを訪問している、ヨーロッパでは有名(らしいということを後で知った)なピアニストでピアノの先生のMarina Horak先生の公開レッスンがあり、娘と一緒に見学してきました。

いや、この先生、もしかしたら世界的に有名なのかもしれませんが、アメリカの先生はあまりご存じないような雰囲気なので・・・。

見学したレッスンは女の子ばかり5人のグループ。まだピアノを初めて数週間という子から、少し曲を弾けるという子まで。

いったいこれをどうやってまとめていくのだろうと思ってみていました。

初級者の彼女たちにこの先生が伝えたかったことは、結局、ピアノは、体全体を使って、リラックスして弾くんですよ、そのためにはピアノと遊んでいいんですよ、ということだったのかな、と私は受け止めました。

最初、どれぐらい弾けるのかを見るために1人ずつ弾いてもらわなければ始まらないでしょう。

でもまだ小さい、しかも緊張している子ども達をどうやって少しほぐすのか。

教育学でもワークショップでもよくice brakerというアクティビティが使われますが、彼女もそういうことをまずやっていました。小さいボールを子ども達に自分の名前を言いながら投げさせてみたり、擬態語・擬音語を出しながら投げるように言ったり。

それから弾ける曲を弾かせてみて、レベルをみて。

その後は、子ども達に、細かいこと、例えば手の形を矯正させることなどではなく、ピアノの鍵盤にもっと体の芯から触れさせ、リズムの大事さを感じさせることがテーマだったような気がします。

指でなく、手全体でピアノを皆で一斉に弾かせたり、(ピアノは三台ある会場だったので)子ども達にどんな動物に自分がなりたいか考えさせ、その描写もさせて、その動物をピアノで表すとどんな風になるか、やらせてみたり。例えば、猫だったら「ミヤーオ」と鳴くから、それを肘から指先までの腕を全部使って、高音から低音を鳴らして表したりとか。皆で腕を回したり、リズムに合わせて踊ったり。瞑想とか、想像力とか、そういうことに重点が置かれているようでした。

練習嫌いなうちの娘に、少しは刺激になるかなと思って連れて行きましたが、彼女にも結構面白かったようです。

家に帰って練習する前に、鍵盤をばしばしたたいていました。

私も、彼女にどうやってピアノにアプローチしてもらうか、どうサポートするのか、少しだけヒントのようなものをもらったような気がします。