ようこ園

カリフォルニア州デービス在住の三児の母のブログ。

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プレスクールで読む本(4・5歳児向け)

息子の通うDPNSでは、親が手伝いに入る日、絵本を2、3冊持って行かなければならない。

手伝いに入る親達が、スナックのとき子ども5人ぐらいの座れる丸テーブルを一つ担当して、子ども達の世話をするのだが、その時、絵本を必ず読んであげることになっているからだ。

最初のうちはこの時間が大変苦手だった。

家で、私は英語の絵本はほとんど読んでやらない。本当は日本語と両方読んでやろうと思うのだが、大抵日本語だけで時間切れになってしまう。

子ども向けだからと思っていると、絵本には案外、学校英語で学んで来たものにはなじみのない英単語がたくさん入っていたりする。

でも、最近はだいぶどんな本がよいのか分かって来た。いや、別にどんな本でも、毎日の習慣になっていると、プレスクールの年齢の子でも、スナックの時には本を読んでもらうものだと理解している子が大半なので、いやがるということはない。だけど、どうせなら楽しめる本がいい。

最近のヒットは、”Timothy and the Strong Pajamas.”  ぼろぼろだけどお気に入りのパジャマを手放したくない子どもが、お母さんに新しいのを買うんじゃなくて、直して、と頼む。お母さんが一生懸命つぎはぎしてくれたパジャマは、なんと、その子どもをスーパーマンのような力持ちにしてしまうが・・・というお話。息子のお友達は、次の週のスナックの時にもこの本を読んで、と頼んできた。絵もストーリーもほのぼのとしている。アメリカの絵本は、絵がどうも私好みではないものも多いのだが、これは大丈夫。

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それから、息子が、プレスクールの帰り道に、「今日、○○のおかーさんがね、よんでくれたほんがね、おもしろかったんだよー」と笑いながら教えてくれた本。それは”No, David!”という本。かなり有名な本で、私も既にどこかで見たことがあった。いたずらっこのDavid、絵本のどのページにも何かいたずらしてはお母さんにNO!といわれている。息子が喜んでいたのは、裸で道に飛び出してしまった絵のところ。まあ、私がこの本をスナックテーブルで読もうとはあまり思わないけれど、あんまりにも息子が喜んでいるので図書館で見つけてシリーズで借りてあげた。息子にも読めるぐらい、簡単な英語しかかかれていないので、本に親しむためにはまあ、いいかも?

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それから、英語のよい絵本の原則に、繰り返しが多い、という特徴があげられる事がある。季節ものだけれど、”Run, Turkey, Run”という本は、繰り返しがリズミカルで私も読みやすく、子ども達も面白がっていた本だった。

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繰り返しと言えば、”We are Going on a Bear Hunt.”  本当に同じフレーズばかりが出てくるが、うまくストーリーが展開していく、秀作。プレスクールで先生がサークルタイムに読んでいたのを聞いて、なるほど、いい絵本だ、と感心した。

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ちなみに、息子が今一番好きな日本語のお話はやっぱり「いやいやえん」かな。保育園が舞台で、いたずらっこが主人公だから、惹かれない訳がない。おおかみが、真っ黒なしげるをみて、あせってお風呂に入れようとしたりしているところがとっても好きみたいだ。

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「こねこのチョコレート」

幼稚園から一年生ぐらいの子どもに人気のあるこの絵本

我が家でもちょっと前まで娘のお気に入りでした。

そして、今ではランボー君のお気に入り。

主人公はおねえちゃんで、弟の誕生日にこねこのチョコレートを自分の百円玉で買うんだけれど夜寝るとき、たんすの中にしまったそのチョコレートがどうしても気になって・・・という展開なので、家の姉弟としては親近感がわくのだろう。実際ランボー君は、おねえちゃんのジェニーを「はるか」、弟のクリストファーを「あきら」と置き換えてパパに読んでもらったあたりからこの絵本が病みつきになってしまった。読んでもらいながら、演技まで二人で始めてしまった。まず、実際に自分が持っている百円玉を出してきたり、チョコレートをベッドから起きて食べに行くまねをしたりと大騒ぎ。

今日はランボー君がおねえちゃん役になりきって、起きていってチョコレートをもぐもぐ食べるまね、そして「なーんておいしいんでしょう!」という表情をする。そう、ランボー君はこの3、4日ほど、毎晩この絵本を読んでもらっている。

本当に彼は、はまるとしつこいほど繰り返しても飽きない。

すごろくも大好きで、うちにあるすごろく3種類をすべてやろうとしたりするから大変だ。

まあ、この執着心がよい方向に発展しますように。

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Kevin Henkes

娘が最近好きな絵本作家です。学校では一週間に一度、クラスで図書室に行く日がありますが、その時よく借りてきます。その日はだいたい木曜日です。

木曜は、他に何もなければ、私も子どもたちをつれて図書館に行く日にしています。市立(郡立?)の図書館は娘の学校の隣にあるので便利です。図書館では、アニメのビデオやDVDなども借りられ、また子供向けの教育的プログラムの入ったコンピュータも3台あります。

うちの子供たちはだいたいまず借りたいDVD・ビデオをチェックし、コンピュータを10分から20分、やります(最大20分までしかできないシステムになっているのです。時計を3色に色分けしてあって、デスクにはその色に対応している色の、円を120度にきりわけたピザのような形をしたカードがおいてあって、コンピュータをやりたい子どもはそのカードを持っていきます。カードの色と時計の色があっている間しかコンピュータは出来ないことになっているんです。)

だから、図書館で借りる本のほうは、私が適当に選ぶことになっています。そうしたら、なんと。今日は、娘も、私も一冊同じ本を選んでいました。

それがこれ。↓

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早速読みました。

この人の話は絵本の中では文章が多い方で、読むのも少し時間がかかります。でも、子どもの生活の中で重要なテーマが、何気ない調子で、ユーモアを交えて、そしてリズミカルに語られています。主人公たちはねずみです。

だいたい物語の起承転結の、起承のあたりまでに、3回ぐらい同じようなできごとが起こります。起承、 起承、起承!という感じで物語が語られる。そしていきなり転がきて、結でめでたしめでたし、という感じ。

最初の3回の繰り返しが結構しつこいかなと思うぐらい。でも、それが子どもにはいいみたいです。

この話は、弟が生まれたお姉さん ねずみが、いかに生まれてきた弟を好きになれなくて、おかあさんたちに隠れて弟に意地悪を言ったりやったり(?)しているんだけれど、やがて・・・、というお話。

こんなこと、あるよね、そうそう、と思わず子どもが共感してしまう話に、うまく落ちがついていて、リズムも良くて、結構お勧めです。