Camillaが再び家に遊びに来た。
月曜で、娘を学校帰りにそのまま体操教室に連れて行って、いつもだったらその後は夕ご飯の準備を比較的のんびりしながらリラックスできる(かもしれない)、という日のはずだったのだが。
子どもたちが家に帰ってテレビが見たいと言い出して、夕ご飯を作りながら一つテレビを見せようかと見せ始めたところ、玄関の扉がドンドンドン、とたたかれた。明らかに近所の子供か誰かが、私たちが家にいるのは知っているよ、と見透かしているかのようなたたき方。きっとチャイムも鳴らしたけれど、台所のファンの音がうるさくて聞こえなかったからたたいているんだろう。
開けてみたらCamillaだった。彼女は斜め向かいの家に住む女の子。娘より一学年上だけど、彼女がキンダーに入る前の一年間ぐらいは、彼女がよく突然うちに遊びに来ていた。彼女のおねえちゃんもついでに一緒に来たりしていた。それがこの一年半ぐらいはぱったりと来なくなっていたのだ。
彼女らは結構色々やってくれたこともあったので、来なくなって少し安心していた面もある。まあ、悪い子達ではないんだけど。
彼女はうちの娘がいるか?と聞いて、いるよ、と答えてあげると靴を脱いで入ってきて、一緒にテレビを見ていた。日本語のテレビ(プリキュア)だけど一緒に見ていた。
その後どうするかな、と思っていたら皆で遊び始めた。
すぐ子供たちをお風呂に入れて、その後早く夕ご飯にしようと思ってたのになあ、どうしようか、と思っていると、夕ご飯を家で食べていったら、みたいな話に娘たちの間でなっている。うーむ。でも、家に帰ったほうがいいんじゃないの、というと、家に電話させてくれと言う。私は、あそこのおかあさん、帰って来いっていうよね、と思って電話をわたしたらなんと違った。
食べてきていいからその後帰ってちゃんと宿題をやれと言われたと言う。そうか、そうですか。今日はご飯と味噌汁と鶏の手羽焼きとゆで野菜など、っていうメニューだけど食べられるかな、と聞くとあんまりご飯は食べたことないけど食べてみる、とおっしゃる。
しょうがないのでCamillaにもうちの子供たちと同じように色々よそってやった。娘は大喜びではしゃぎまくった。
同じ学校に行っているので、食卓でもCamillaと娘の間で共通の話題もあって、そういう会話ができるようになっているのが面白かった。 一年半前には、こんな会話は成り立たなかったから。また娘が結構英語でしゃべるしゃべる。日本語と同じぐらいのレベルでしゃべっているような気がした。
でも一番の驚きはCamillaの好きだった食べ物。彼女はなんと白いご飯をばくばく食べ、軽くよそったとはいえ5回もおかわりをしたのだ。家で食べるときは食べるのも遅いし、少ししか食べないけど、外ではよく食べるし、早いの、とおっしゃる。まあ、そういうものかもね。彼女は手羽焼きも野菜もほとんど食べなかった。豆腐は少しつついていた。対照的に娘は野菜もなんでも総て食べた後、「私チキン大好き~」と言いながらばくばくおかわりのチキンを食べていた。
ちょっとかわいそうだったのは息子。英語より日本語の方が格段に得意な彼は、夕ご飯の席も英語になってしまってちょっといじけていた。
結局もうお風呂に入らなきゃだめだ、という時間になるまで仲良く遊んでいった。
うちの近所の子は(というかCamillaとそのおねーちゃん)、いつも突然夕飯前あたりの時間に訪ねてくるが、夕飯まで食べていったことは初めて。結構他のうちでも世話してもらっているんだろうな。ずーっと遊びに来ていなかったのに突然来て、夕飯まで世話になるなんていったら日本だったら普通親のほうが遠慮するよね。このぐらいおおらかなというか、適当と言うか、気を使いすぎない距離でつきあえる距離感は結構大事かもしれない。
まあ、あまりいつも来られるとやっぱり困るけど、割と自由に行き来できる家があったら、子どもにはやっぱりいいのではないかな、と思う。
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