弁当問題三度

以前、娘がおにぎりをこちらの学校のランチに持って行きたがらなくなった、ということを書いたとき、アメリカの親は弁当に懲りすぎない点が素晴らしい、と手放しで賞賛してしまった。でも、賞賛は行き過ぎだったようです。

最近、日本人のおかーさんと話をしていたら、こちらの子どもの弁当はなっちゃいない、という話になりました。実際にランチタイムにそばにいることがあったのだが、お菓子をランチとして食べている子がたくさんいたという。グミ(こちらではガミーという感じの発音ですが)をいっぱいziplockにつめてきて、それを食べている子とかが多かったらしい。

一応、健康的な食べ物の話を教室でしたりする、この学校でもその状況じゃあ、かなりひどい。

そんな甘いものをお昼に食べていたら健康に悪いでしょうが。

そういうことを考えないのだろうか。まあ、なんとかなるわ、と思っているのだろうか。

昔、Overboardという、あの、えーと、そう、Goldie Hawn とKurt Russellの出てくる映画で、彼女が突然記憶喪失になって、奥さんに逃げられたKurtの息子3人の母親役を押し付けられ、朝、フラフラしながら食パンにピーナツバターとジャムをべたっと塗って、とりあえずサンドイッチを3人分作って、学校に送り出すというシーンがあったんだが、あれは80年代の映画(あのころは映画を見る時間があった・・・)。ピーナツバターアンドジェリーで育った人たちは、それさえもしなくなってきているのか。

こんなんだから、肥満やがんも増えるんじゃないでしょうか。

まあ、それでいいならその人の自由ですが。

デザインに懲りすぎてそのプレッシャーがあるのもごめんですが、ここまで構わないのも考え物ですね。

その中間の社会はないんでしょうか。

まあ、どの社会にも色々な人がいるもので、我々の周りには料理好きのアメリカ人がいたりしますが、そちらの方が少数派なんでしょうね。

ちなみにうちの娘は肉好きなので、肉類と野菜とパンかごはんの詰め合わせを必ず持って行きます。おにぎりは減りましたが、ずっとサンドイッチだとあきるようで、自分から、白いご飯をつめてくれ、ということもあります。周りを気にするより、おいしいものが大事な娘です。