英語を読めるようになる道のりー一年生
一年生になると、基本的には、月曜から木曜までは毎日reading groupという時間があって、その時、5~7人ぐらいのグループの皆で一緒に同じ薄い本を声に出して読むようになった。そして、その本の内容というより、出てきた単語の綴りと音のつながりが意識できるような、ちょっとしたテストを皆でやる。例えば、likeという単語が出てきたら、先生がそれを読み上げる。生徒は、配られた紙に下のように書いてあるのを見ている。
l s p : a e i o u : d g k : e
likeという単語の、最初の音はl s pのどの文字か、その次の母音はどれか、そしてその次の子音はd g kのうちのどれか、そして最後にeはつくか、つかないか。
これを10問ぐらいやるのである。
そしてその本を家に持って帰り、すらすら読めるまで読むという宿題になる。とはいっても、大抵娘は多少つっかえながらでも一回読んだらもう一度読ませようとしても読まない。それでも、学校で何回か読んで、単語の綴りを確認して、家でも読めば頭に残りやすいのだろう。
一年生の最初の頃のこの薄い本は、文も簡単で具体的な単語が多かった。挿絵から、文章の内容がわかってしまうようなものが多かった。
それが、最近では、文章の内容が少し抽象的な単語を含むものになってきた。
例えば先週の本の一つに”Living Together”というのがあった。動物たちが仲間とどうやって生活しているのかを解説したミニ本である。
中の文章は、”Emperor penguins live together in colonies. When parents are out hunting for food, their chicks are left behind. The other adults in the colony take care of the chicks.” という感じで、ペンギンの写真からだけではとてもこの内容は推測できない。
これを結構娘がすらすら読むので、少し感心した。でも、まだ”parents”でつっかえたりしているけれど。あと、”young”が何回も出てきたのだけれど、最初はやっぱり「よぅんぐ?」みたいになってしまっていた。
それでも、英語の子音と母音の組み合わせから出る音には一応法則があり(例外も多いが)、それを覚えればきちんと読めるようになるわけだ。上の文章ぐらいだったら、もっと前から読むことが得意な子だったら一年生で読めて当然ぐらいなのかもしれないけれど、キンダーの時の娘のレベルから考えたら大いに進歩したな、と感心してしまう。子どもの能力というのは本当にすごい。
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