習い事

家の娘も習い事が二つに増えた。

今までは体操教室を週に一回だったけれど、今度はピアノ。

実はピアノを習わせることは少々迷った。

体操教室を始めたのも去年だが、それは迷うことはあまりなかった。

こちらの学校では体育の時間も大したことはやらないし、自分が体育系の習い事を一つもさせてもらえなかったので、娘には何か体を動かすことを楽しんで欲しいと思っていたからだ。

でも、ピアノだのバイオリンになると毎日自分で練習もしなければならない。

私は、自分が練習が大嫌いだった記憶があるので、娘に押し付けることは絶対したくなかった。

しかし。

こちらの学校では音楽の授業も、ほとんど無に等しい。特に最初のうちは。

それなのに4年生からいきなり弦楽器を弾かせてみたりするのである。(音楽プログラムが予算削減でカットされなければ)。

ピアノなどを習って音符の読み方がわかっているならいいが、そうでなければ弦楽器なんてちゃんと弾けるのだろうか。皆がやってるんだからそれなりになんとかなっているんだろうけれど、あんまり適当なのもちょっと考え物だ。

そうはいっても、はっきり言ってアメリカでアジア系の子どもは必ずといっていいほど音楽を習っている。なんとなく皆と同じっていうのもつまらないかしら・・・などとも思っていた。

そういうわけでなんだかんだと迷っていたのだが、本人の友達などにピアノを習っている子があまりにもたくさんいた。その影響はやはり大きかったようだ。

以前、娘は回りの子が得意そうにピアノを弾いたりするのを見て、難しそうだから私はやらない、というような感じだった。

それが、つい最近、私がやってみる?などと試しに聞いたら、「やりたいやりたい」というお返事。

どうやら、皆がやっているからやりたい、という考え方にいつのまにか変わってしまっていたらしい。

それでも、ちゃんと練習しないとだめなんだよ、と念を押した。すると、レッスンに行ったら、ちゃんとやるべきことを自分でメモしてくるとまで言い切った。

それでは、ということで友達の、ピアノを教えてくれるという人に早速お願いした。

まだレッスンは第一回目が終わったばかりだけれど、今朝は朝おきてすぐ自分から練習する!と張り切っていたほど。

彼女は張り切る時はとっても張り切るのです。こういう姿を見るのは嬉しい。

三日坊主という言葉がありますが。

三日でも、なんでもいいから、とりあえずはやってみせてよかった。

さて。

これを見ている弟くんも何かやりたくてしょうがない。

練習の時も、宿題の時も、彼は本当によく邪魔してくれます。

そばにあった子供用バイオリンを与えてみました。ちょっと音を出して、満足しています。

まあ、邪魔といってもかわいいもんです。