ようこ園

カリフォルニア州デービス在住の三児の母のブログ。

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娘のピアノの先生

新学期の始まる少し前、知り合いのつてを頼って娘のピアノの先生探しを開始した。

最初に電話をかけた、知り合いが習っている先生のところは、スケジュールがかなりいっぱいということでだめ。家の近所だったので、ちょっと期待していたんだけどもしょうがない。新学期になって、もう一度スケジュールが落ち着いたら電話してくれてみてもよい、といってくれたけれど、思いついて、他によい先生を知っているかを尋ねてみる。Sandra Brown先生はいいわよ、と即座に言われたので、その先生については全く知らなかったが電話してみる。結局、この先生も結構スケジュールが満杯らしかったが、金曜日の四時半だったら空いている、と言ってくれ、とりあえずお会いしてみることに。

娘は張り切って、なぜかぬいぐるみのうさぎ(日本で斜め向かいのおねーちゃんにもらったもの)を持っていった。それを抱えて玄関のドアをピンポーンとやったら、「ワンワンワンワンワン!」と興奮した犬たちの声が。なんと、彼らは日常的に娘がかかえているようなぬいぐるみをおもちゃとしてたくさん与えられ、くわえて遊んでいたのだ。娘がうさぎを抱えているのを見て、自分たちと遊んでくれると思ったらしい。

先生は「それ本物?じゃない?あーよかった。」といっている。

いやあ、犬が二匹もいるとは知りませんでした。

先生は、電話越しにも明るくて楽しそうな雰囲気の人だったが、会ってみてもやっぱりそのまんま。よくしゃべるしゃべる。そして褒めるのがうまそうだ。娘のちょっとしたことに気づいて反応してくれそうな感じ。

自分にはもう成人した息子が二人いるそうで、私の娘ぐらいの女の子はかわいくて仕方がない、といった風情。

面白いな、と思ったのは、ピアノの鍵盤に親しませるため、最初に白鍵を数えさせたり、黒鍵を数えさせたり、目を閉じて黒鍵2つを全オクターブで拾わせていったり、黒鍵三つを同じように目を閉じて触らせていく、というようなことをやらせていたこと。私がピアノを習ったときは多分そんなことは全くやらなかったように思う。

基本的には、レッスンでは、とても簡単な短い曲を2、3曲ずつ毎週練習するように言われ、それを弾いてみる。そして、毎回のようにテープに録音していく。この時も、「ピアノの国の人たちに聞かせるために録るのよ。」ということで、先生はなりきって、”Hello people in Piano Land!”などとアナウンスしてくれるのだ。後で聞くと進歩のほどがわかるということだろうか。

しかし、簡単な曲といっても、実は、先生の伴奏がつけられる、二重奏曲である、という本も使っているのがうまい。先生の伴奏がつくと、娘の部分は簡単なメロディーでも、音が広がってドラマチックな曲になるのだ。

楽譜の読み方も少しずつレッスンでやっていく。こちらではドレミではなくABCで音符の読み方はやっていくそうだが、AはAlligator、BはBear、というように動物の名前などを使って、「さあ、この楽譜の中のalligatorを全部探してみよう!」というように娘ぐらいの子どもがとっつきやすいようなやり方で指導してくれる。

鍵盤を押すときの指の形は、日本では、というか私が習ったときには卵を持つようにふんわり丸く、だったと思うが、この先生のところでは「うさぎさんのおうち」だそうだ。うさぎさんがつぶれないように、そして中から少し外がのぞけるように、ふんわり丸い家をつくってあげて、というわけだ。

娘はサンドラ先生がすっかり気に入っている。

娘が持っていったミルキーを「すっごくおいしい!キャンディー大好きなのよー」と食べてくれたので、たまたま買い物で目に付いたので一袋持って行ってあげたら大喜びしてくれた。今日は娘がニコニコしている先生の似顔絵を描いていったらこれまた大喜びで、なんとピアノに貼ってくれた。

レッスンが100回終わったら、アイスクリームを食べに連れて行ってくれるそうである。うーん、さすがアメリカ。

というわけで娘は今のところ楽しくレッスンに通っている。

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ペットが飼えないわけ

娘はペットが飼いたいらしい。ペットショップの近くを通れば覗きたがるし、家のぬいぐるみたちにも時々餌を与えてかいがいしく世話をしている。

でも、絶対に簡単には飼ってはいけないな、と思う出来事がありました。

虫などをよく観察するため、上の蓋のところが虫めがねになっているプラスチック製の入れ物を手に入れた彼女、早速家に帰って庭の虫を探して入れるのだ、と大張り切り。

まだまだ暑い日だったからか、張り切ったもののなかなか虫がいない。ついに小さめの蜘蛛を見つけて捕獲に成功。枯葉や小石を入れてあげたりして、弟と一緒にかなり楽しんでいた。「くものすけ」という名前までつけた。

夕方になって自分から、「やっぱり、外にはなしてあげようかな」という。私はもちろん即賛成。

ところが。

実際に離してあげたらかなり悲しくなってしまったようで泣く泣く。

やっぱり名前をつけると愛着がわいてしまうんでしょうか。

かなりセンチメンタルなところのある彼女、やっぱり安易にペットを買い与えられないなあ、と思ってしまいました。

飼うんなら長生きする亀かオウムでしょうか。私も子どもの頃ペットを飼いたくて、なかなか飼わせてもらえなくて悲しかったから、全面禁止もかわいそうか、とは思うんですが。

後日、ランボー君がコメントしてました。

「あのね、おねーちゃんね、ちょっとむかしにね、(自分が)らんぼーじゃなくてよかったっていってたでしょ。(ふーん、そうなの)でも、らんぼーもおねーちゃんじゃなくてよかった。だって、くものすけをにがして、ないて、おかーさんをこまらせるからー。」

だって。最近、少しおねーちゃんに対抗できるようになってきたんだよね。

前はちょっとおねーちゃんに冷たいこと言われると泣きそうになってたけど。

でも、君にも十分他の事で困らせてもらってます!!

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娘のなぞなぞ

今年の夏休み前ぐらいに、娘に「なぞなぞ」の本を二冊ぐらい買ってやった。

娘は日本語の本を読むのは不得意ではないと思うのだが、物語などは「親に読んでもらうもの」と決めてしまっているようで、あまり自分からどんどん読んで行こうとはしない。こちらの学校がある間は、特に、英語の本は自分で読もうという意欲があるのが感じられるけれど、日本語のほうはかなり簡単なものしか自分で読もうとしない。

それで、軽い読み物としてなぞなぞの本をその辺においておいたら自分で読んでくれるかな、と思ったわけだ。

娘は見事この作戦にひっかかり、なぞなぞの本はこの夏休み結構活用されていた。家族やお友達に出題して楽しんでいた。ちなみに、1,2年生向けの簡単な本なので、らんぼーくんもおねーちゃんのまねをして自分で読んでいたりした。ただ、彼は、答えがどこに書いてあるかよくわかっていないことがあり、得意げに出題するのはよいけれど答えが自分でもわからない、あるいは間違っている、なんてこともよくあった。

そして、夏休みが明けたら、娘が自分でなぞなぞを作るようになった。

「のび太がしずかちゃんのいえで寝てしまいました。どうなったでしょう?」

こたえ。

「のびた。」

あはは。

それからもう一つ。

「かにはどうやって笑うでしょう?」

こたえ。

「にかにか。」

ものすごく親父ギャグ的ななぞなぞなんですが、なぞなぞの本もこんな感じのものが多かったので、まあ、いいかな。