ようこ園

カリフォルニア州デービス在住の三児の母のブログ。

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プレスクールで「親切」を教える

今週、息子の通うプレスクールでは、日ごとに違うテーマとは別に、大きな課題が一つあった。

それは子どもたちの間にkindnessやfriendshipについて考えさせる機会を与えること。

息子たちの学年は、どうやら女の子は男の子とは遊ばないとか、君とは友達じゃないから遊ばないとか、そういった言動が年度最初から多かったらしい。

この一週間で、先生たちは各子どもに特別に親切にする相棒(buddy)を割り当てる。前の週の金曜日、各親は手紙でその相手の名前を確認する。週末の間、その相手に親切にするにはどうしたらいいか、話し合って、月曜日に何か行動できるようにする。

ただ、朝会った時に「おはよう。」というだけでもいいし、何か相手が好きそうな絵を書いたり、クッキーを焼いてきたりしてもいい。ギフトラップはしないで、手作りのものなら、簡単なものをあげても構わない。

自分の相棒には、別の相棒がいて、別の友達に親切にする。

サークルタイム(先生が前に出て、手遊び歌を歌ったり、お話を読んでくれたりする時間。子どもは、この時、発言するなら手を上げなければいけないとか、小学校が始まったら当然とされる教室での基本的ルールを学んでいく。)の時には、親切ってどういう風にすることか、子どもたちの意見を聞いていったり、親切にすることがテーマになっている絵本を読んだりする。

息子の相棒に指定された男の子は、当然もう顔なじみだけれどあまりいつも一緒には遊んでいない子。でも、息子があからさまに「友達じゃない」といっていた子どもではない。このあたりの人選、先生たちはなかなかよく見ていてわかっているな、という感じ。

息子にはもちろん日本語でどういうことをすることになっているか説明し、「何をしてみようか」と聞いてみると、「分からない」というお答え。それはそうだろうね。じゃあ、「おはよう、って言ってみようか」と提案すると、「そうする。」という。

あまり朝ちゃんと挨拶を交わしたこともない相手に、月曜日に行ってちゃんと挨拶できるのか心配したけれど、本人いわく、「ちゃんと言ったよ。」ということだった。

次の日には、息子がよくやっているマジレンジャーの塗り絵を二枚印刷して、相手の名前と自分の名前を書いて渡した。彼は「これなーに?」という感じだった。でも、ハロウィーンの時、マジレンジャーになってたんですけど。

一方、息子の相棒の子どもはドラゴンの絵や、羊?の絵を描いてくれた。

サークルタイムに参加してみると、親切ってどういうことでしょう?という先生の質問に、loveとか、Say good morning、Play together, Say how are you?, Play date、などの答えが並んでいった。

水曜日ぐらいからは、息子は相棒を遊びに誘って一緒に遊ぶことにする、と言って、実際に一緒に遊んだらしい。

実は、息子は一番の仲良しの男の子と砂場で「チョコレート」遊びをするのが日課。要するに泥遊びなのだが、水と砂を混ぜてチョコレートを作っているつもりらしい。彼と二人で熱心に遊んでいる時は、他の子どもが入って一緒に遊ぶのを嫌がっていることもあった。そのチョコレート遊びに相棒を誘って、他の子とも一緒に遊ぶようになったらしい。これは結構な変化かもしれない。

そして最終日の金曜前の木曜。相棒の子に明日は何をしてあげようか、という話をしていたら、息子は、自分に絵を描いてくれた子に、自分も絵を描いてあげたいという。なるほど。

そして下のような絵を描いた。

ドラゴンの絵を描いてくれたんだから、多分恐竜も好きだろう。恐竜の絵本はうちにあるから、それを見て描くことにしたらしい。(ちなみに下のStegosaursという字は、私が下書きしたものをなぞったもの。それにしてもカラフルな恐竜。絵本の恐竜はもちろんこんな色はしていなかった。)

じゃ、自分の本来の相棒の子には何か描いてあげるの?と聞くと、その子は何が好きか分からないから、描けないという。なるほど。そこで、その子が何が好きかは聞いてみると約束した。

そして金曜日、息子に親切にしてくれる相棒の子は、なんと息子に手作りチョコレートファッジをプレゼントしてくれた。袋にはTo my friend Akira, From Zackと書いてある。彼は、息子はチョコレートが好きに違いない、だって毎日砂場でチョコレートを作っているから、とお母さんと話したらしい。

そして息子も彼にお返しの絵をプレゼント。二人ともニコニコと嬉しそうにしていた。

小さいなりにちゃんと自分で相手のことを観察して、親切にすると、自分も嬉しい、という体験ができたことは、この「親切週間」の試み、なかなか成功したといえるのではないでしょうか。

ちなみに、息子の本来の相棒の男の子も、「チョコレート」が好きと答えたそうです。あんな甘いチョコレートファッジをあげるのもどうかと思うし、どうしたらいいのか・・・。悩みそうです。

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初めての買い物

アメリカに住んでいると、子供たちだけで店に入ってものを買うという経験はなかなかさせてやれない。

娘は、そろそろぼんやりとお金の価値に気づき、ドルやつり銭などの計算の仕方もわかってきているので、何かとあるとお小遣いを使ってみたりしたいようだ。

そんな彼女が学校で、学校の近くにあるDavis Art Centerにて、12月最初の週末、クリスマスギフト向けのクラフト・ショー(ちょっとその辺のお店では売っていないような、手作りの工芸・手芸品・お菓子などの出店を集める企画)があり、そこで子どもたちだけでクリスマスギフトを買い物できるコーナーを設けているという話を聞いてきた。絶対に行きたいのだという。

息子には早いかとも思ったが、お姉ちゃんが行くとなると自分もいきたいという。

そこで二人を連れて土曜日の日の暮れかけた時刻に行ってみた。

Davis Art Centerというところは、普段はバレエやお絵かき、織物などの子ども向け及び成人向けクラスを開講している場所。公園の一角に位置している。市の公共の施設ではないが、雰囲気としては公民館といったところである。

公園の駐車場に入ってみると案の定混んでいたが、すぐに駐車することはできた。

建物の中に入ると人がいっぱいで熱気がむんむん。

子どもたち専用のクリスマス・ギフトショップの場所はすぐにわかった。

説明を読むと、子どもたちが買い物をする時間は45分ぐらいみてくれと書いてある。そして、親はこの建物から出てはいけない。買い物の仕方は、まず、買い物をする前に、指定の封筒に子どもの名前と、親の携帯の番号、そして使う予定の金額を書き入れ、その中に現金を入れる。

さらに、贈る人の名前を、差出人の自分の名前とともに全部シールに書き出しておく。

準備ができたら、店内に入れる。小さい子どもたちには、買い物を手伝ってくれる人が終始付き添ってくれるので安心だ。

結局娘は、弟と、偶然会った日本人の、弟のお友達とともに、店に入っていった。

この店で売っているものは一ドルから六ドルまでの値段のものしかない。娘は自分のお小遣い9ドルで、6人分のプレゼントを買う計画だ。息子にはまだお小遣いがないので5ドル渡してやった。パパとママに買ってくれるそうだ。ちなみに娘は、ママには何か作ったものをもう用意したから、ママはリストには入っていなかった。

しばらく親同士はそのあたりの店をひやかしてまわった。去年だったか、私一人で見に来たときには、大変おいしい手作りアーモンドキャラメルバーを試食できたのだが、今年は売りに出ていないようだった。残念。

40分ぐらいして見に行ってみるとまだ買い物が終わってはいないようだった。買い物が終わって待っている子どもの名前は、メッセージボードに書き出されるはずだが、まだ出ていない。

店の脇にいすが並べてあったので、そこに座っておしゃべりをしていたら、しばらくして店の人が「あなた、子ども三人いる?」と聞いてきた。どうやら買い物が無事おわったらしい。

娘は結局お父さんへのいいプレゼントが見つからなかったと残念そうだったが、それ以外の人へのプレゼントは買ったという。お金は使い切った。息子も親へのプレゼントを無事見つけられたそうだ。彼は一ドルあまっていた。一生懸命買い物をしたようで、なんとなく興奮しているようすだった。

家に帰ったら、早速クリスマスツリーの下にプレゼントを並べていた。

娘は家族以外には仲のよい友達、ピアノの先生、そして担任の先生に買っていたようだ。

それぞれ、いったい何を選んだんだろう。ちょっと楽しみだ。

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水害後の保険会社とのやりとり

水害から早一ヶ月。

結局、保険会社からは、基本的には同質のカーペットを取り替えるだけの金額(結局全額払ってもらえるわけではないけれど)は補償されること、またそれを日本でいうところのフローリングなどに変えることも可能であるということがわかった。その場合、差額はもちろん自分たちで払うことになる。

Thanksgivingの週の月曜日に、カーペットを取り替えてくれるconstruction会社の人がカーペットだけでなく、フローリングにした場合の見積もりを持ってきてくれるはずだと思っていたのだが音沙汰なし。こちらも子どもが家にいるので何かと気ぜわしく、休暇に入ってしまったので、休暇明けの月曜日に電話を入れてみる。

すると、今日見積もりを持っていくところだよ!というお返事。蕎麦屋の出前みたいだよ・・・。大丈夫かな。

見積もりを見ると、カーペットを取り替えるだけでも5000ドル以上かかる。この見積もりは保険会社がapproveしたといっていたけど大丈夫なのか。保険会社からも続けてチェックが届く。なんだかんだで結局そのままのコストはもちろん支払われないらしい。5000ドルを結構下回るチェックが入っている。

もっと時間がかかるものかと思っていたので、既にチェックが送られてきたことには少々感心。保険会社との交渉はものすごく大変、という話をよく聞いていたからだ。

でも、何かおかしい。

乾燥機などのレンタル代を含むリカバリーコストも補償されるはずと読めるが、その分が入っていないような気がする。

保険会社の使っている、Adjusterの人はまあまあ話しやすい人だったんだけれど、保険会社の担当の人はかなりぶっきらぼうであまり電話もしたい雰囲気ではないのだけど、しょうがない、電話してみました。

すると、あっさり、「Dry outの分?そこには入っていない。claimするなら払います。けど、何も請求書受け取ってないよ。」というお返事。

あの、乾燥担当の人たちの不手際でありましたか。この人たちとは休暇前に電話で話し、もう保険会社に提出すべき書類は出したと断言していたのに。

念のため、ファックス番号を確認して乾燥会社に電話。

オフィスには今電話がつながらないということで(なぜだ?)、担当者宛てにメッセージを残す。

ここの乾燥会社(と呼ぶものか分からないけれど)は、保険会社の推薦したところではない。最初にカーペット屋に電話して、そこのつながりで来てくれたところだ。かなりローカルな会社らしい。そこに連絡してから、保険会社にも連絡した。その時、保険会社がいくつか、つながりのある乾燥会社の連絡先を言っていたっけ。そういうところに連絡したほうが、後の事務処理はスムーズなのかもしれません。

ということで、乾燥のためのコストも全額ではないにしてもある程度補償してもらえるはず。でも、書類が出てないのではねえ。

ちなみに、壊れたトイレのバルブなどの修理コストは保険では補償されていません。plumber代も結構かかりましたが、しょうがない。これは自腹です。