ER(救急医療室)初体験

先週の水曜日、一歳児の次女が夕方急に発熱した。どうも機嫌が悪く、眠たそうにしていたので抱いていたら寝てしまった。もう夕方だったのに二度目の昼寝で困ったなと思ったら、30分後に泣きながら目覚めたら体が熱い。

計ってみると103°F近い。39℃ぐらいを超えているということ。

抱いていても泣き止まない。

3人目の子どもでも急な高熱にはやはりびっくりする。

とりあえず、時間外診療に連れて行くことにした。突然の高熱だったので、一晩様子を見るより、とにかく耳やその他のことをチェックしてもらって帰って来ようと軽く考えていた。

幸い夫が仕事を早めに切り上げて帰ってきてくれた。

しかし、このときもうちょっと考えていれば良かった。

この子が医者嫌いだということを。

病院に入っただけで泣き出すのだ。

具合が悪い時だけによけいにぐずる。

ただでさえ熱が出ているのに、医者に見てもらえる頃にはかなりくたびれた様子になってしまった。

耳や喉はほぼ異常なしだったので、そのお医者さん、ずっと泣いている娘を見て、「最初からERに連れて行ってもよかったかも」などとおっしゃる。

そ、そうですか???

結局、そのお医者さんの判断で、そのままERの医者にも見てもらうことになってしまった。

この時点でもう8時ぐらい。

ERに行けと言われた時点で結構動揺してしまった私。

これまでERのお世話になんてなったことなかったけれど、それってとても幸せなことだったんだなあ、などと過去を振り返ってしまう。

もっと大病の子どもだって世の中には大勢いるんだから。
命は大事にしなきゃな。毎日をもっと無駄なく大事に過ごさなければ、などと猛反省。(何やってるのか・・・)

ERではまたそこに入るための書類を作成したりしなければならない。

まだ熱が高いままだったので、まず看護婦にTylenolとMortrinを両方飲ませる、と言われる。

その後空いている部屋に通されて、またしばらく待つ。娘はやっぱり泣いていたが、しばらくすると半分寝てしまった。

私の入らされた部屋の外には、警官が二人ぐらいいて、しばらくしてそこにいた男二人を連れて出て行ったが、何気なく見るとその男二人は手錠をされていた・・・。

そして隣の部屋にはこの世の終わりのような咳をしている女の人を連れておじさんが入っていった・・・。

あー早く帰りたい。噂には聞いていたが、ERはやっぱり社会の底辺でがんばっているような人たちが多いのだ。それでもここデービスで良かった。
それほど柄が悪いという感じはあまりしないし、大混雑でもない。これが大きな街だったらこうはいかないだろう。

もう9時近くなって、まだ若い女性の、でも落ち着いた風情のベトナム系のお医者さんが診てくれた。このお医者さんを見ても、私は「ああ、あなたは移民してきたご両親の期待に応えてがんばったのねえ。えらい!」などと心の中で拍手をしてしまう。カリフォルニアにはアジア系のお医者さんも多くなってるんだなあ、きっと。

他の症状がないので尿路感染症の可能性もあるが、今の時点ではその検査をするよりも様子をみよう、と結論してくれた。

結局、その後熱は3日目に下がった。鼻水や咳も出てきた。

やはり何かのウィルスだったようだ。

今となっては、高熱でも、とりあえず薬を飲ませて一晩様子を見てもよかったかと思ったが、後で後悔しても困る。まだ一歳児だからあまり言葉で色々訴えてもらえないし。

こんなことでERに回されることもあるんだな、ということで、次回からはすぐ帰れるつもりでも、水とか、子どもの気が紛れるものとか、持参すべきだな、と思った。まあ、次女の医者嫌いが更に悪化したような気もするがしょうがない。何事もなかったことに本当に、心から感謝。

あ、結局私はその風邪をうつされかけてるような気もしますが・・・。