ようこ園

カリフォルニア州デービス在住の三児の母のブログ。

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Paper cranes projectーアメリカでの折り鶴支援活動の広がり

先週の4月14日、子ども達の小学校で折り鶴を一緒に折ってきました。

折り鶴を折って日本の震災復興に役立てようというプロジェクトが、全米でいくつか展開されています。

もうすでに目標の10万羽に達してしまったのがStudents Rebuildという団体が、DoSomething.orgという団体と組んで、折り鶴を集めるキャンペーンを展開しているもの。鶴が一羽集まると2ドルがBezos Family Foundationから今度はArchitecture for Humanityに換算されて援助され、被災地の復興支援につながるというもの。

最終的には鶴は日本に送られるらしいです。

この辺の仕組みがなかなかよく分からなかったけれど、多分そういうことなのだと思います。

もう4月11日の時点で、鶴は10万羽を超え、受付は15日消印まで有効だけれど後は何羽まで達するか、という体制に入ってしまいました。全米50州すべてから、また国外からも少なくとも10カ国から集まったそうです。

うちの子ども達の学校の校長先生は、お金だけを集める募金活動にはあまり乗り気になってくれなかったのです。このプロジェクトだったら担任の先生に聞くだけでできそうな活動だったのですが、子ども達の学校の、4月の第一週の春休み中に他からたくさん鶴が集まってしまった模様。

でも、実は他にも折り鶴プロジェクトが進行中です。
OshKosh/Cartersでは、折り鶴を送ると、一羽につき一着服を日本に送るというプロジェクトをやっていて、これも5万枚までという制限があるのですが、まだ受け付けています。

学校で折った鶴は、こちらに送ることにしました。

日付では4月25日までとなっていますが、こちらも5万枚に達したらおしまいなので、月曜早々にでも発送しなくては。

主に我が家(と長女の友達)で折っていた分50羽分は、締め切り日の15日に、Students Rebuildに送ってきました。

送った鶴はこちら。写真は夫の得意技の折り紙の薔薇と一緒です。

いくつかの鶴は長女と友達のメッセージ付き。

他にも、The Million Crane Projectというのが始まったようです。

5月11日までに100万羽を集めるという目標で、メディアの注目を集めて企業等からの寄付も募るという趣旨のようです。

我々デービスのグループも、次の活動を企画中です。

このような活動についてですが、日本では「あえて何もしない」という人も多いと聞きました。

「楽しそうに」活動するのは、被災地に皆が心理的にも地理的にも近いだけに気が引けるのかもしれません。「上から目線」になるのを気にするというか。何もしないと言いながら、実は節約して募金する等、見えない所でいい活動をするほうが日本人の美徳なのかもしれません。あるいは、まだショックから立ち直れていないのかもしれません。

でも私たちはアメリカ在住なのだから、その環境の中でできることをしていこう、と個人的に思っています。ボランティアを心底楽しんでしまうアメリカ人魂もありなんじゃないかと思います。

被災地で無事だった友人のメールの、「そのような活動に皆元気づけられると思う」という言葉を信じます。

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デービスでの募金活動

先週の4月最初の土曜日は日本語補習校の始業式・入学式の日でした。

でも私は午前中は子どもは3人とも夫に任せて、Davis Farmers’ Marketでの募金活動へ。

写真は第二回目の募金活動の時のものです。

デービスでは、日本人主婦グループが中心となって、ファーマーズマーケットでブースを出せる許可証(12月末日まで有効)をとりました。ちなみに4月から、デービスのファーマーズマーケットは水曜の夕方と土曜日の朝の週二回開催になります。

このブースを利用して、3月26日の土曜日から、今回の地震の被災地の復興支援のための募金活動を行うことになりました。

この許可証は、非営利団体や市民グループが宣伝活動のために申請することができるもので、年間20ドルです。
単なる募金活動だけでなく、何か小物を売った方がよいということです。

そこで今回は、あやめの花を折り紙で折り、それを鉛筆(皆の家に余っていたもの)に差したものを50セントで売る、募金をしてくれた人へのお礼に、和風のしおりや折り紙の鶴のバッジを渡す、また日本的な小物を寄付してもらって、それを売る、ということになりました。上の写真がその小物などです。

立て看板も、高校生の日本人家庭の女の子が作ってくれました。

朝早くの場所取り、一時間半ごとのブースの担当など皆で、できるひとができることを分担し、今日の水曜日で3回連続の募金活動が無事終了しました。

私は色々な準備を少し手伝い、後は1、2回目はブースの担当もやってみました。

3月26日の第一回目は風雨の強い中、10時半からの担当でしたが、立っているだけで寒かったし、突風で、用意した日本の小物や折り紙細工だけでなく、テントやポスターというか看板まで飛ばされそうになるのを必死に押さえなければなりませんでした。

でもデービスのファーマーズマーケットにこんな天候の中買い物に来る人は意識の高い?人が多いのか、募金と売り上げで842ドルも集まりました。

関心を持ってブースに寄ってきてくれる人との会話も結構楽しかったです。昔日本に行ったことがあるのよ、とか、折り紙の鉛筆がきれいだ、と言ってくれたり。娘のクラスメートが雨の中、買いにきてくれたり。(初回の土曜日は補習校が休みなので娘もブースに立ちました。)

そして先週の土曜日はお天気にも恵まれ、1300ドル、公立学校が春休みの水曜日の夕方には458ドルが集まりました。

合計2500ドル以上の義援金が集まった訳です。

皆さん、本当にお疲れさまでした。

今後も、毎週は無理ですが、定期的にやっていく予定だそうです。

何かよいアイディアがあったらお知らせ下さい。

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Marina Horak氏のピアノ公開レッスンを見学

この土曜日、デービスを訪問している、ヨーロッパでは有名(らしいということを後で知った)なピアニストでピアノの先生のMarina Horak先生の公開レッスンがあり、娘と一緒に見学してきました。

いや、この先生、もしかしたら世界的に有名なのかもしれませんが、アメリカの先生はあまりご存じないような雰囲気なので・・・。

見学したレッスンは女の子ばかり5人のグループ。まだピアノを初めて数週間という子から、少し曲を弾けるという子まで。

いったいこれをどうやってまとめていくのだろうと思ってみていました。

初級者の彼女たちにこの先生が伝えたかったことは、結局、ピアノは、体全体を使って、リラックスして弾くんですよ、そのためにはピアノと遊んでいいんですよ、ということだったのかな、と私は受け止めました。

最初、どれぐらい弾けるのかを見るために1人ずつ弾いてもらわなければ始まらないでしょう。

でもまだ小さい、しかも緊張している子ども達をどうやって少しほぐすのか。

教育学でもワークショップでもよくice brakerというアクティビティが使われますが、彼女もそういうことをまずやっていました。小さいボールを子ども達に自分の名前を言いながら投げさせてみたり、擬態語・擬音語を出しながら投げるように言ったり。

それから弾ける曲を弾かせてみて、レベルをみて。

その後は、子ども達に、細かいこと、例えば手の形を矯正させることなどではなく、ピアノの鍵盤にもっと体の芯から触れさせ、リズムの大事さを感じさせることがテーマだったような気がします。

指でなく、手全体でピアノを皆で一斉に弾かせたり、(ピアノは三台ある会場だったので)子ども達にどんな動物に自分がなりたいか考えさせ、その描写もさせて、その動物をピアノで表すとどんな風になるか、やらせてみたり。例えば、猫だったら「ミヤーオ」と鳴くから、それを肘から指先までの腕を全部使って、高音から低音を鳴らして表したりとか。皆で腕を回したり、リズムに合わせて踊ったり。瞑想とか、想像力とか、そういうことに重点が置かれているようでした。

練習嫌いなうちの娘に、少しは刺激になるかなと思って連れて行きましたが、彼女にも結構面白かったようです。

家に帰って練習する前に、鍵盤をばしばしたたいていました。

私も、彼女にどうやってピアノにアプローチしてもらうか、どうサポートするのか、少しだけヒントのようなものをもらったような気がします。