ようこ園

カリフォルニア州デービス在住の三児の母のブログ。

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目薬恐い(ものもらい・sty用の目薬)

デービスのこの冬は雨も少なく温暖で春のような日が続いていたけれど、ここ何日かは急に冷え込み、雨も降った。

我が家では今再び夫婦で末娘から風邪をもらってしまった。幸いそれほど症状はひどくない。

けれどそんな時に限って長女がものもらいになってしまった。

それはたまたま、本当にたまたま、彼女の親友が急に転校していなくなってしまった最初の日(金曜日)のことで、彼女は私が知る限り初めて「学校に行きたくない」と言って泣いた。(学校の移動だけで、どこか遠くに引っ越してしまったわけではないし、土曜日には補習校で会う日本人の友達だ)

彼女には他にも友達がいるから大丈夫だろうと思っていたのだけれど、ものもらいになってしまって、親友もいないし、絶対に男の子に何か言われると思ったら心細くなってしまったらしい。

何かあったら先生や我々にちゃんと言うように、そして目薬を買ってきてやるからと約束して学校に送り出した。

いつもならそんなことはあまりないのだけれど、その日はせっかくやった宿題を一枚、机の上に残して登校してしまった。

たまたま宿題提出日で、前から決まっていた単語や地理のテストの日でもあった。

担任の先生にメールを入れようかとぼんやり考えてはいたが、下の娘の世話や他の家事などに追われて結局そうする時間はなかった。あれだけ言い聞かせたから何かあったらちゃんと先生に言うだろう。そう思うことにした。

お迎えのとき、忘れた宿題を先生に手渡し、その日娘が朝動揺していたことを伝えると、そうだったのか、知らなかった、宿題を一枚忘れるなんて彼女らしくなかった、と言ってくれた。

そしてそのものもらいは、目薬が効いたのかどうかわからないけれどすぐによくなった。

がしかし。

それが今度は弟にうつりかけているかのように今日の夜になって彼が目が痛いだの目やにが出るだの言い出した。

せっかく買った目薬もあるし、それをさして寝たらいいのではという話になったら、彼が目薬への恐怖で大パニックになった。

これは予想外。

夫がはがいじめにして無理やり私がさそうとしたら、大暴れして結構もろに鎖骨の少し下辺りを蹴られた。

なんだか二歳の末娘の相手をしているようだった。違うのは力も強いのでねじ伏せるには限界があること。

プールの中で目も開けられるのに、注射だってそれほどもう嫌がらないのに、目薬がそんなに恐いとは。

しょうがないのでお姉ちゃんが目薬をさすところをじっくり見させてやった。

その時たまたま瞳の上に命中しなかったので、「ありゃりゃ」などと言いながら、まぶたからちょっちょっとずらしてやらなければいけなかった。

お姉ちゃんもこの時おかしくて笑っていたので(実は彼女も最初は目薬が恐かったようだけど暴れはしないしもう慣れていたので)、緊張がほぐれて、彼もやる気になり、無事目薬がさせた。

やっぱり無理がきかなければ笑わせるしかない。

これだけ目薬が活躍すれば、まあほおっておいて治るはずのものではあるけれど、買って損ではなかったと思う。

今我が家では、おじいちゃんはよく目薬をさしているけどそれは「すごい」ということになっている。

ちなみに目薬は、薬局で探したら、棚一面にドライ・アイ用のものが何種類も並んでいて、それ以外のものは二種類ぐらい?しかなく、いずれもpink eyeや腫れた目用と書いてあった。pink eyeはものもらいというよりは結膜炎だと思うのだけれど、ひどいものもらい用の目薬などは目医者に行かなければもらえないものだろうし、他には見当たらなかったのでそれにした。うちの子たちには効き目があったようです。

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ER(救急医療室)初体験

先週の水曜日、一歳児の次女が夕方急に発熱した。どうも機嫌が悪く、眠たそうにしていたので抱いていたら寝てしまった。もう夕方だったのに二度目の昼寝で困ったなと思ったら、30分後に泣きながら目覚めたら体が熱い。

計ってみると103°F近い。39℃ぐらいを超えているということ。

抱いていても泣き止まない。

3人目の子どもでも急な高熱にはやはりびっくりする。

とりあえず、時間外診療に連れて行くことにした。突然の高熱だったので、一晩様子を見るより、とにかく耳やその他のことをチェックしてもらって帰って来ようと軽く考えていた。

幸い夫が仕事を早めに切り上げて帰ってきてくれた。

しかし、このときもうちょっと考えていれば良かった。

この子が医者嫌いだということを。

病院に入っただけで泣き出すのだ。

具合が悪い時だけによけいにぐずる。

ただでさえ熱が出ているのに、医者に見てもらえる頃にはかなりくたびれた様子になってしまった。

耳や喉はほぼ異常なしだったので、そのお医者さん、ずっと泣いている娘を見て、「最初からERに連れて行ってもよかったかも」などとおっしゃる。

そ、そうですか???

結局、そのお医者さんの判断で、そのままERの医者にも見てもらうことになってしまった。

この時点でもう8時ぐらい。

ERに行けと言われた時点で結構動揺してしまった私。

これまでERのお世話になんてなったことなかったけれど、それってとても幸せなことだったんだなあ、などと過去を振り返ってしまう。

もっと大病の子どもだって世の中には大勢いるんだから。
命は大事にしなきゃな。毎日をもっと無駄なく大事に過ごさなければ、などと猛反省。(何やってるのか・・・)

ERではまたそこに入るための書類を作成したりしなければならない。

まだ熱が高いままだったので、まず看護婦にTylenolとMortrinを両方飲ませる、と言われる。

その後空いている部屋に通されて、またしばらく待つ。娘はやっぱり泣いていたが、しばらくすると半分寝てしまった。

私の入らされた部屋の外には、警官が二人ぐらいいて、しばらくしてそこにいた男二人を連れて出て行ったが、何気なく見るとその男二人は手錠をされていた・・・。

そして隣の部屋にはこの世の終わりのような咳をしている女の人を連れておじさんが入っていった・・・。

あー早く帰りたい。噂には聞いていたが、ERはやっぱり社会の底辺でがんばっているような人たちが多いのだ。それでもここデービスで良かった。
それほど柄が悪いという感じはあまりしないし、大混雑でもない。これが大きな街だったらこうはいかないだろう。

もう9時近くなって、まだ若い女性の、でも落ち着いた風情のベトナム系のお医者さんが診てくれた。このお医者さんを見ても、私は「ああ、あなたは移民してきたご両親の期待に応えてがんばったのねえ。えらい!」などと心の中で拍手をしてしまう。カリフォルニアにはアジア系のお医者さんも多くなってるんだなあ、きっと。

他の症状がないので尿路感染症の可能性もあるが、今の時点ではその検査をするよりも様子をみよう、と結論してくれた。

結局、その後熱は3日目に下がった。鼻水や咳も出てきた。

やはり何かのウィルスだったようだ。

今となっては、高熱でも、とりあえず薬を飲ませて一晩様子を見てもよかったかと思ったが、後で後悔しても困る。まだ一歳児だからあまり言葉で色々訴えてもらえないし。

こんなことでERに回されることもあるんだな、ということで、次回からはすぐ帰れるつもりでも、水とか、子どもの気が紛れるものとか、持参すべきだな、と思った。まあ、次女の医者嫌いが更に悪化したような気もするがしょうがない。何事もなかったことに本当に、心から感謝。

あ、結局私はその風邪をうつされかけてるような気もしますが・・・。

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子どもを眠りに誘う方法

娘のお友達の一人が、新学期が始まってから夜眠りにつけない日が続いていると聞いた。

新学期で緊張しているのか、興奮しているのか、夜寝る時間になっても眠くならず、結局眠りにつくのがおそくなり、朝は眠くて起きるのが大変、という状態だった。

まだ小さい子どもなのであまり薬などには頼りたくないし、どうしようか、といっているのをしばらく聞いていて、我が家に眠りを誘うようなCDが確かあった、と思い出した。

Paul Winterというサックス奏者の、Canyon Lullabyというアルバムである。昔トロントに住んでいた頃、スピリチュアル系の友達が一杯いた。グランドキャニオンで録音したという音楽で、確か、寒いトロントの冬、友人の友人のコッテージに遊びに行って、暖炉の火を見ながら、火の内側に吸い込まれそうな旋律だなあと思いながらこの曲を聴いて、後で自分で買いに行って手に入れたものだ。

ついでに、Glen GouldのBachの淡々とした弾き方も眠りを誘ううこともあるかもしれないと思い、それらも添えてお貸しした。

単なる気休めで、そんなもので簡単に解決しないだろうとは思っていたけれど、色々試してみたら親のストレスも少しは減るだろうと思ったのだ。

そして今日。人づてに、なんとそのPaul WinterのCDが見事に効果覿面で、5曲目ぐらいで必ず寝付くようになったという話を聞いた。

CDを貸した私のほうがびっくり。

たまたま、学校にも慣れてきて、自然と眠くなってくる時期になっていたのかもしれないけれど、少なくともそのきっかけにはなったかもしれない。

もし寝付けない日があったら、自分も試してみよう。