ようこ園

カリフォルニア州デービス在住の三児の母のブログ。

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日本とアメリカ

「ねえねえ、おかあさーん。日本とアメリカ、どっちがいい?」

子どもの質問というのはかなり唐突だ。娘もしかり。
それだけに即答するのが難しい質問も多い。

「そうだねえ、どっちかねえ?」

こんな風に答えながら娘の質問の意図をすばやく考える。

最近一時帰国した。体験入学して日本の学校に「いじわるなこと」をいう子もいることを初めて認識した。皆と同じ体操着を着ていないとか、そういうことがかなり目立つことになってしまう日本の学校。仲良しのお友だちもできたけれど、それはやっぱり強烈な体験だったらしい。今回日本に帰る前は、「私は日本人だから日本に行きたい」などと英作文にも書くことがあった彼女だけれど、日本人にも色々いるってことを知ってしまった。この質問は、今、我々がアメリカに住んでいるのは、やっぱりアメリカがいいからなんだ、と確認したいからだろう。本当は、色々な面があるから、そんなに単純にどっちがいいとはとても言えない。

「やっぱりアメリカかねえ。日本もいいところあるけどねえ。」と答えてみる。

「わたしはアメリカ。だって日本には意地悪な子がいるもん。」

「アメリカの学校にだって意地悪な子はいるでしょう。」

「いないよ!」

えー!なんかいわれるからおにぎり持って行きたくない、って言ってたこと、忘れてるな。

まあ、今はこれでいいような気がする。だって、ずっと日本にいたいといわれたらちょっと困るしね。日本のことはまだまだ大好きらしいし。日本に到着してすぐ、あちこちの公衆トイレでもウォッシュレットがあるのを発見し、「日本って面白いねー!」と感激していた彼女。その視点はアメリカ人だなあ、と思って笑ってしまった。やっぱり、文化的には自分はアメリカ的でもあることを認識し始めることができて、よかったかも。

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小鳥と会話

うちのらんぼーくんは、動物好き。

近所の猫でも、リスでも、鳥でも、この辺りでは珍しくないものでもなんでもとにかく大歓迎で、庭にでも来ようものならいたく感激して喜ぶ。

先日も窓から庭を見て「あっ」と声が裏返っているのでどうしたかと思うと「ことり!かわいいー」といって、灰色のジェイのような鳥を見ている。

その日の彼は、小鳥に向かって一生懸命手まで振っていた。

そして、

「ねえ、おかーさん、こんにちはーって手を振ったらね、ことりがあしをこーういうふうにあげてたよ。

それって、もしかして、とりさんがこんにちはーっていったのかなあ。」

などという。

この純真さっていつまで続くのかしら。

ちなみに、私も子どもの頃は動物好きで(子どもは皆そうか)、「ドリトル先生」が憧れだった。以前、ドリトル先生は差別的表現が問題になっていたけど、今はもう読めないのだったかな。

「長靴下のピッピ」も、今読むと何だか問題表現が多いような気がしますが・・・。

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初めての本格的お手伝い

日本でおばあちゃんに漬け物を切るなどのお手伝いをさせてもらい、すっかりお手伝いに熱が入っている娘(七歳)。

補習校から出された夏休みの宿題の予定表に、毎日がんばってやることを書く欄があるのですが、そこにも「やさいを切る」と書き込み、決意を新たにしております。

彼女が切るのが得意なのはズッキーニやキュウリ、人参などなので、「ねえねえ、お手伝いする!」とやる気のあるときにそれらのものを使う予定のない時はなかなか大変です。

そういう時はレタスを洗ってもらったりしてます。

そして今日、月曜の朝。夫も私も疲れ気味で、子ども達の方が早起きしたようでした。

ちょっと前だったら必ず私や夫を起こしにきていた彼ら。

今朝は自分たちで何かやっているようです。

だって、らんぼーくんが、我々の寝室をチェックしにきたような気配。

きっと朝ご飯を作っているんだ、と気づいた私は心配になって起き出しました。

するとらんぼーくんが走ってくる。

「あのね、おかーさん(一時帰国時からおかーさんになった)、キッチンに来ないでね。
でも、こむぎこ、どれぐらいいれるのー??」

「こむぎこで何を作っているのかによるんだけど?(多分ホットケーキだ。ほんとに小麦粉じゃなくて、ホットケーキの粉使ってるかな・・・)」

一瞬心配したけど、遠目に、ホットケーキの粉の袋がちゃんとカウンターの上に出ている事を確認。(あーよかった)

テーブルをみると、ホットプレートもちゃんと出してある。

卵を4個も入れたらしい。前日、スクランブルエッグを一緒に作って、割り方のコツを思い出したんだろう。その時も4個使ったから、今日も4個入れてしまったんだね。ココアのもとをちゃんと出して、チョコレートパンケーキにしている。娘が好きなパンケーキだ。

そこまで自分でやったので、私が台所に入って行ってもいいと娘も思ったらしい。

日本のホットケーキミックスは今切らしているので、そういう場合、粉は目分量だ。どのぐらい入れていいか、娘は全くわからなかったようだ。

粉を少し足してあげ、プレートを温め、焼く段階は私が手伝った。

でも、自分たちで朝ご飯を用意し始めることができて、大得意の子ども達でありました。

粉が少なめの、うすーいパンケーキでしたが、とてもおいしかったです。