ようこ園

カリフォルニア州デービス在住の三児の母のブログ。

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アメリカの小学校での算数の進み方

上の娘は一月生まれ。日本では、学校が4月から始まるので、学年の中では年齢は小さい方です。ところが、アメリカでは、9月ごろが学年の始まり。
更に複雑なことに、アメリカでは、この9月に何才だから1年生が始まる、という区切り方をしないことが多いのです。「多い」というのは、この区切り方も全国統一ではなく、州によって違うからです。

例えばカリフォルニアでは、12月2日までに5歳になっている子どもがその年の9月にキンダーを始められることになっています。つまり、9月の時点では4才の子も同じクラスにいることになります。(ただし、これは今後段階的に見直されて、9月の時点で5歳になっている子どもがキンダーを始めるように法律が改正されることになったそうです。ちなみにニューヨーク州は未だにもっと遅く、12月31日で5才の子どももキンダーに通い始められるということで、少し問題になっているようです)

つまり、娘はアメリカの学校ではクラスメートの中では年齢が上になります。

今、アメリカでは、クラスの中で年齢が上の方が子どものためになることがあるという考え方があり、娘もアメリカの学校で、英語が母語でないとはいえのびのびやってこれたのもそのお陰と言えることもあるかもしれません。

しかし、このような子どもで、補習校などで日本の勉強をやらせている家庭では、困ることがあったのです。

それは算数の進み方が、日本の方が早いので、新しい計算の仕方等を週一回の補習校の授業や家庭学習でマスターしていくことが要求されるということです。

アメリカの算数の進み方はのんびりしているところがあり、カリフォルニアでは4年生でもあまり割り算は出てきません。5年生でも、少数の割り算等はマスターまでいかなくてもよいようです。

これだけ全体はのんびりだから、GATE(Gifted and Talented Education)プログラムがあり、進み方が特別早いクラスが設けられているんですね。

アメリカなので、普通のクラスでも理解度別のグループ学習が行われていますが、それでも4年生の算数以上のことをサポートしてくれるわけではなく、娘は今あまり割り算が得意でない状態にあるようです。アメリカの学校での算数は、ちなみにかなり退屈だったようです。

今、少数の割り算を補習校の5年生でやっているのですが、どうもすっきり分かっていないようで宿題に随分時間がかかっていたので気がつきました。

実は去年も割り算のところでそう思ったのですが、大問題ではなかったのと、下の娘が手がかかってそれどころではなかったのでそのまま放置してしまっていました。

幸いもうすぐ英語の学校は夏休みなので、少し簡単な計算問題からやり直させる時間がとれそうで、やれやれです。

でも、世界的に見ても、算数のどの概念を何年生で学ぶかはばらばらなんですね。

こんなものを見て安心している場合ではないか・・・。

これから算数の計算プリントを探します。

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アメリカ的?

一般的に「アメリカ人は・・・」とか「日本人は・・・」とかいう書き方をするのは好きではない。大抵の場合、例外がいくらでもあるからだ。でも、やっぱり日本で日本人として一応育って、大人になってから国外に出て生活していると、どうしても日本とどう違うかということを比べてしまうことが時々ある。

何年も生活していても、やっぱりアメリカ人と日本人は違うな、と思うこともある。

最近では、DPNSの、お昼のミーティングに、あるお母さんがスナックを食べながら参加していたのだけれど、そのスナックが丸のままの、葉のついたにんじんだった時があった。それを丸かじりしていたので、うーん、日本では多分ありえない光景だろうなー、と久々に思ったものだ。

それから、3月3日の雛祭りの日。日本人であることをとても誇りにしている娘が、学校で「今日は雛祭りなんだとみんなに説明する」というので、折り紙のお雛様や、豆雛を持たせたとき。

その日学校が終わって、「みんなの反応はどうだった?」と聞くと、嬉しそうに、「あのね、今日は、日本では女の子のお祝いの日なんだ、っていったら、女の子たちはやったー!っていって大騒ぎして、男の子たちはOh, men!って言ってた。」と教えてくれた。

ちゃんと別の日に男の子のお祝いの日があるとも教えたらしいが、たったそれだけで教室で盛り上がって喜ぶ女の子たちって、やっぱりアメリカ人だな、と思ってしまった。

ちなみに、娘の担任の先生もノリの良い先生なので、こんなクラスの反応はそのせいも大いにあるかもしれない。同じ学年に厳しい先生もいて、そんなクラスではこんな反応はしないかもしれない。

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アメリカ人も弁当(Bento)!?

一般的なアメリカの学校での弁当(というか家から持ってくるランチ)の質はかなりひどいといわれる。

確かにそういえるかもしれない。

小学校でも冷えたピザを持ってくる子もいれば、お菓子のクッキーとかグミキャンディーがランチだったり、サンドイッチといってもチョコレートクリームサンドイッチだったり。

でも、と思う。

日本だって大部分の小学校は給食があるから昼の栄養のバランスは割ととれているものの、もしそんな制度がなかったら、菓子パンばかり弁当に持ってくる子も結構出てくるのではないだろうか。

給食費だって払えるのに払わない家庭が多いと聞くご時世。日本人だからってアメリカの学校の弁当の実態をそんなに批判したり、日本の食育文化の高さを本当に自慢できるのかなと疑問に思う。まあ、平均値を比較したら多分日本の方が食に対する関心は高いだろうとは思いますが。

なぜそんなことを書いているかというと、偶然アメリカ人で日本式のお弁当を実践している人のブログを見つけたのです。

このブログの書き手は日本に9年間住んでいた経験があり、日本語も話せる女性。アメリカに戻ってから、ご主人が食事制限が必要だということになったとき、お弁当を持た せるようになり、今は4歳の息子さんがサンフランシスコの日本語と英語のバイリンガルのプレスクールに通っていて、周りの日本人ママと同じようなお弁当を 作って持たせているらしい。

もちろんこんな人はごく少数派だろうけれど、アメリカにも(というかサンフランシスコあたりでは、ということになるかもしれないけれど)こういう人 も個人的に出て来ているのが面白い。ブログの彼女は息子にすき焼き弁当とかカレー弁当、そば弁当なんかも持たせているようで、なかなかやるなあ、と思う。

一般的アメリカ人には栄養のバランスを考えた弁当を子どもに持たせない、日本の方がよい、とかいう平均的な比較ばかりをしているより、私は、アメリカの中にもこういうユニークな人がいるとか、そういうことを発見していった方が楽しいと思う。

彼女のブログを見つけたのは偶然だった。

急に寒い日が続いた頃、娘が学校のランチの時、温かいスープを持って来ている子がいるとうらやましがっていた。こちらにも保温型の、スープやパスタを入れて持って行けるランチ用品が売っているのだ。

↓こんなやつね。

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アメリカでもこの辺りでは、寒い日でも晴れていれば外でお弁当だったりするので、こういうのも必要かな、と思ってウェブで調べたりしていた時に出会った。

ちなみに、うちの娘もカレー弁当を持って行ったりします。ちょっと前、ご飯とかおにぎりを嫌がっていましたが今はすっかりそういう時期は過ぎたようです。ただ、彼女はそれほどおにぎりは好きではない。むしろ玄米ご飯が好きだったりします。強力なサーモではないけれど、多少保温機能のあるタッパーのような入れ物がうちにあったので、今はそれにご飯をふんわり入れたりしてやるとよく食べます(肉類だけ食べてくる日も多いけど・・・彼女は肉食です)。それでもお昼の時間が15分ぐらいと短いので、よく食べきれないようですけど、食べきれない分は帰りの車の中とか、家に帰って食べています。

息子も秋からはキンダーが始まりますが、どんな弁当を持って行きたがるのかな。

象印などから保温機能が高い弁当箱が出ていて、こちらでも買えるようですが値段が高い(Ms. Bento とかMr. Bentoというものが50ドルぐらいするようです)。子どもが学校に持って行くものにしては高すぎる気がします。せいぜい上の写真のジャーぐらいかな。今度買うとしたら。