アメリカの学校での算数の進み具合
娘によると、彼女はアメリカの学校のクラスの中では算数ができるほうらしい。もっとも、台湾からやってきた、Davisには6ヶ月しか滞在予定のない女の子のほうが更にできるのだそうだ。(ついでにいうと、彼女と娘は大の仲良しになってしまった。2月にはお別れになってしまうというのに。)
日本と台湾の算数のカリキュラムはもしかしてかなり似ているのだろうか。
二人とも日本や台湾の算数の教科書も勉強しているわけなので、アメリカの二年生より進んだ問題をそちらで先に勉強していれば、二人が算数でトップだというのも当然という気がする。
ちなみに、日本語補習校の二年生の算数は、一桁の足し算・引き算はもちろん終わって、二桁・三桁の繰り上がり・下がりのある足し算・引き算を経て、掛け算に入った。掛け算の九九を覚えるのは二年生である。アメリカの学校では年度最初のうち一桁の足し算・引き算ばかりで、最近やっと少し繰り上がり・下がりのある問題に入っているようだ。
念のため、カリフォルニアの算数のカリキュラムの基準をチェックしてみた。
これによると、二年生が終わるまでに、1000までの数の大きさを把握し、3桁までの繰り上がり・下がりのある足し算・引き算ができ、掛け算は二の段、五の段、十の段を暗記することになっている。その他、分数や割り算の概念も少し理解する、とか、お金の計算ができる、ものの長さなどを測ることができる、などという項目もある。掛け算を全てマスターするのは三年生でよいらしい。
日本の二年生のほうが、アメリカというか、少なくともカリフォルニアの二年生よりは、算数のカリキュラムがやはりやや進んでいるとはいえそうだ。でも、心配するほど大きな差でもないような気もする。
娘は、補習校で三桁の足し算・引き算を終えたとはいえ、多分マスターしたとはいえない状態だから、アメリカの学校で復習するような感じで丁度よいかもしれない。
それにしても、自分がクラスで算数は二番目だとか、だれだれちゃんよりは負けてるとかいうことが、授業中に皆に分かってしまうような授業構成はさすがアメリカ。
算数は、毎日のように同じようなドリル的テストを繰り返しやっている。間違いが少ないのは誰々で、自分はその中では何番目、というように簡単に自分の順位がわかってしまうように点数を公開して授業を行っているらしい。
娘の先生はユーモアあふれる男の先生で、生徒にも人気があるようなので、そのせいで教室の雰囲気がぴりぴりしたりしないように気を配ってやっているとはもちろん思う。それにしてもいつもテストでつまづいてしまう子は、こんな点数公開性ではやる気を失わないのだろうか。
まあ、日本でもクラスでテストができる子、できない子というのは結構子どもの間でもわかってしまうものだったような気がするので、おおっぴらに公開するかしないかというのはそれほど本質的な問題ではないのかもしれないけれど。
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