ピアノ購入記

子どもが生まれてから、我が家ではまず買うことはないだろう、と思い込んできたもの。

それがピアノと言えるぐらい、まさか子どものためにピアノを買う事になるとは思わなかった。

でも、買ってしまった。

ピアノを習う、と言い出し、練習もする、と約束した娘のためである。

といっても、大変アンティークで、一番小さいものだ。それでも、初心者には十分である。

新聞の個人売買とか求人欄をオンライン化したようなCraigslistというのがあるが、それでサクラメント・デービスあたりで売り出されているピアノを、日本から戻ってぼんやりチェックしていた。

それと同時に少しこちらのピアノの値段などをリサーチした。

そしてわかったのは、ピアノというのは値段の張る楽器であるということ。しかも重いし、大きい。

とくに日本やヨーロッパの有名メーカーとなるとえらく高い。

更に、アメリカはメーカーがたくさんありすぎてどこがどうなのかもよくわからない。

しかし、アメリカには、30年代ぐらいからしばらく大ヒットした、Uprightよりも小さい、Spinetといわれる小型のピアノが流通している事がわかった。60年代とか、70年代にもよく作られていたらしいが、ヒットしただけあって、中古でよく出回っている。値段も他のものに比べたら手頃だ。ごく最近は電子ピアノと競合して、負けたために作られなくなったようだ。

そうはいってもある程度の値段のものだが、キーボードを買ったって何百ドルかする。電子ピアノは気が進まなかった。何千ドルもかける気は全くなかった。Spinetで練習して始めてみればいいのではないか、と思った。

あるおじいさんが、自宅を売るので、整理をしているからと、自分のお母さんや妹がひいていたという、古いピアノを売りに出していた。写真の画像が汚かったので、あまり期待していなかったが、一通り音ははずれずにでるし、ほこりはかぶっているが大事にされてきた雰囲気があるので買う方向で話を進めた。Baldwinというのはアメリカではよく知られているピアノメーカーで、特に売りに出されていたAcrosonicという名前のついたものは今でも結構ポピュラーらしい。

このおじいさんはデービスに過去58年住んでいたそうだ。

ピアノを動かしてくれる人を、彼の知り合いという家具屋さんに頼もうとしたが、そのおじさん同士で最初話がすすまず、なんだかどうなるかな、と思っていたが、結局はその家具屋のおじさんが破格の50ドルで動かしてくれるというので頼んだ。

普通に頼むと、信頼できそうかつ良心的な感じのところで150ドルぐらいだった。

というわけで、無事ピアノが我が家にやってきました。

今は、実は、ピアノの先生を探しています。

その件についてはまた改めて。

こんな感じのものです。↓