目薬恐い(ものもらい・sty用の目薬)

デービスのこの冬は雨も少なく温暖で春のような日が続いていたけれど、ここ何日かは急に冷え込み、雨も降った。

我が家では今再び夫婦で末娘から風邪をもらってしまった。幸いそれほど症状はひどくない。

けれどそんな時に限って長女がものもらいになってしまった。

それはたまたま、本当にたまたま、彼女の親友が急に転校していなくなってしまった最初の日(金曜日)のことで、彼女は私が知る限り初めて「学校に行きたくない」と言って泣いた。(学校の移動だけで、どこか遠くに引っ越してしまったわけではないし、土曜日には補習校で会う日本人の友達だ)

彼女には他にも友達がいるから大丈夫だろうと思っていたのだけれど、ものもらいになってしまって、親友もいないし、絶対に男の子に何か言われると思ったら心細くなってしまったらしい。

何かあったら先生や我々にちゃんと言うように、そして目薬を買ってきてやるからと約束して学校に送り出した。

いつもならそんなことはあまりないのだけれど、その日はせっかくやった宿題を一枚、机の上に残して登校してしまった。

たまたま宿題提出日で、前から決まっていた単語や地理のテストの日でもあった。

担任の先生にメールを入れようかとぼんやり考えてはいたが、下の娘の世話や他の家事などに追われて結局そうする時間はなかった。あれだけ言い聞かせたから何かあったらちゃんと先生に言うだろう。そう思うことにした。

お迎えのとき、忘れた宿題を先生に手渡し、その日娘が朝動揺していたことを伝えると、そうだったのか、知らなかった、宿題を一枚忘れるなんて彼女らしくなかった、と言ってくれた。

そしてそのものもらいは、目薬が効いたのかどうかわからないけれどすぐによくなった。

がしかし。

それが今度は弟にうつりかけているかのように今日の夜になって彼が目が痛いだの目やにが出るだの言い出した。

せっかく買った目薬もあるし、それをさして寝たらいいのではという話になったら、彼が目薬への恐怖で大パニックになった。

これは予想外。

夫がはがいじめにして無理やり私がさそうとしたら、大暴れして結構もろに鎖骨の少し下辺りを蹴られた。

なんだか二歳の末娘の相手をしているようだった。違うのは力も強いのでねじ伏せるには限界があること。

プールの中で目も開けられるのに、注射だってそれほどもう嫌がらないのに、目薬がそんなに恐いとは。

しょうがないのでお姉ちゃんが目薬をさすところをじっくり見させてやった。

その時たまたま瞳の上に命中しなかったので、「ありゃりゃ」などと言いながら、まぶたからちょっちょっとずらしてやらなければいけなかった。

お姉ちゃんもこの時おかしくて笑っていたので(実は彼女も最初は目薬が恐かったようだけど暴れはしないしもう慣れていたので)、緊張がほぐれて、彼もやる気になり、無事目薬がさせた。

やっぱり無理がきかなければ笑わせるしかない。

これだけ目薬が活躍すれば、まあほおっておいて治るはずのものではあるけれど、買って損ではなかったと思う。

今我が家では、おじいちゃんはよく目薬をさしているけどそれは「すごい」ということになっている。

ちなみに目薬は、薬局で探したら、棚一面にドライ・アイ用のものが何種類も並んでいて、それ以外のものは二種類ぐらい?しかなく、いずれもpink eyeや腫れた目用と書いてあった。pink eyeはものもらいというよりは結膜炎だと思うのだけれど、ひどいものもらい用の目薬などは目医者に行かなければもらえないものだろうし、他には見当たらなかったのでそれにした。うちの子たちには効き目があったようです。